親の覚悟が子供を伸ばす
この冬も改めて実感したことです。
親の覚悟が子供を伸ばします。
あれやこれやと腰の座らない構えで学習をしても大して面白いことにはなりません。
学力を伸ばすために当たり前のことを習慣化して反射でできるまでやります。
まずはこれが基本です。
この地道な訓練に絶えずして凡人の学力向上が可能だと思ってはいけません。
そして地道な訓練に時間が必要ないと思ってはいけません。
基礎基本となることほど、十分な鍛錬で頑丈に積み重ねる必要があります。
脆い基礎基本など、綿菓子でできた階段のようなものです。
それを手掛かり足掛かりとして上に行こうとしても、踏み抜いて転落するだけです。
連立方程式で立式ができなくて困った生徒が質問に来ました。
なぜ立式ができないかを説明しましたが、それこそ基礎基本が抜けているからでした。
その生徒に抜けていた基本は「方程式は等式」です。
こんな小さな基礎基本が抜けているから、手が止まるということを実感してもらいました。
等しい何かを違うやり方で文字と数の式とすること。
違いが生まれるパターンの一つは「前と後」であること。
こういう部分を言語化して押さえておければ、立式の成功率が確実に上がります。
なんとなくうまくいく立式を経験しても、基礎が身についたとは言えないのです。
そのための訓練には手間と時間がかかります。
その手間と時間を子供に課す覚悟が親にあるかどうか、です。
親が子供の学習についてかわいそうだと考えれば、上位高校上位大学への合格から遠のきます。
子供に絶対に伸びてもらうのだという覚悟をもってください。