聞かれたことに答えられない子育てが子供をダメにする
志望校に合格できるかどうかは、試験の得点が取れたかどうかで決まります。
試験で得点できるということは、問われたことに適切に答えられたということです。
そのためには、何を問われてどう答えるかを把握することが大事です。
これが簡単に見えて、なかなか子供達にできないことです。
とりわけ発展途上の生徒たちは、驚くほど読めていません。
「抜き出して答える」という条件さえ確認できない生徒が、学校の真ん中くらいです。
まして与えられた条件から適切な行動をとるのはさらに難しいことです。
「比較しているだけなのだから、大小関係だけを確認すればいい」
このレベルの行動をノータイムで取れるなら、それは県立相模原志望を口にできるレベルです。
子供達がこうなってしまうのは当然、それまでの大人との接し方にも原因があります。
文章で意思をやり取りしたり、適切な言葉を選んでコミュニケートしたりしていないからです。
多少ずれていたとしても、それを大人が読み取ったりフォローしていれば、子供は学びません。
逆に言えば、適切に答えていれば内容がどうかは一旦保留してもいいくらいです。
適切に答えた結果内容で怒られていれば、怒られないことを目指す発話を子供はします。
言い訳を先に口にしたり、先回りした発言をして様子を伺うようなことです。
そして僕はそういう発話を止めます。
聞かれたことに適切に答えることを要求しているのだから、そこだけを求めます。
内容の正誤は自ずとわかるものですから。