知る・理解する・使いこなす 二次式の因数分解を例に
今日は生徒に、知る・理解する・使いこなすという話をしました。
何かを身につけるということは、この3つの段階を意識することが大事です。
これまで自分が知らなかったことを新しく知る、知識の導入が最初にあります。
それは具体的な知識であってもいいですし、概念であってもいいです。
全てはここから始まります。
二次式の因数分解の公式(とされるもの)を覚えるようなものが例になるでしょう。
ここでまずは十分暗記していくこともいいことです。
ただ、ここで暗記だけにとどめることは学力にプラスになりません。
少なくとも90点を越えようというときにはイマイチです。
次の段階である理解するに進みましょう。
二次式の因数分解がどうして成り立つのかを説明できるようになるのが、理解のレベルです。
理解できているかどうかは、他者に説明できるかどうかで確かめます。
もちろん自分で言葉にして言い聞かせることでもいいです。
が、できればそれが独りよがりなものでないか確かめてもらうことを勧めます。
そのためにも、塾は活用できますね。
自力で説明できないときには説明を塾の先生に聞いてもいいわけですし。
そしてこれと並行して、使いこなす練習を進めましょう。
演習を十分に行うということです。
あくまでテスト本番では、覚えた知識を使って問題を解く力を問われます。
使いこなす練習をしないで結果が出ることはありません。
何度もいろいろな種類の問題を解いて、速さと正確さを磨きます。
どのように問題を解くのか、どの公式から使ってみるかということに理屈をつけていきます。
自分が最も早く深く考えられる手はないかを、折々確認して修正していきます。
ただ漫然と解いてはいけません。
自分の答案にいかに理由や根拠を作れるかが、速度と正確さを変えます。
難しいとされる問題に対応する力も、ここでの説明力にかかっています。
ただ公式に当てはめて数字を決めるだけの生徒は、確実に伸びません。
頭を使わないんだから、当然ですよね。