目で見る・耳で聞く・手で書く/描く 基本動作の徹底が学力
定期テストの答案を検討していても問題になるのは、基本動作の不徹底です。
今日も三角比の分野のテスト答案を解説しながら、僕の思考/手順と生徒の思考/手順を比較して見せました。
僕は必ず生徒の思考/手順よりも多く確認をしたり図を描いたりします。
三角比の問題で一瞬でも手が止まるのであれば、単位円であれなんであれ作図から行う様子を見せます。
作図から始めることで思考を整理し/視覚化して問題を解体していきます。
必定、手が止まらないということは思考も止まりません。
考える材料が一目で把握できるわけですから、迷う時間を減らせます。
また、社会の問題でも教科書レベル以前の読み取りで正解できる問題があります。
言い換えれば、シンプルに丁寧に問題を読まずに空欄ばかりを眺めているから失点します。
つまるところ、失点している部分の多くで基本動作ができていません。
基本動作とは「目で見る・耳で聞く・手で書く/描く」というレベルです。
そんなこともできないのか!とお思いの方も多いでしょう。
大人であっても大半の人は、書かれた文字を書かれたままに読むことができていません。
目の前の文字列をなんとなく眺めて、雰囲気で読みます。
もちろんそれ自体は、知っている情報と比較しての文脈理解/先読みを経ての読みの表れという面もあります。
読み間違いの全てが良くないというわけではありません。
しかし、基本動作が徹底されていないことが原因ならばそこから組み直すべきです。
これは子供の頃の習慣が大いに力を発揮するところです。