連立方程式のコツ
中2数学の最初の山となるのが連立方程式です。
ここで数学を苦手だと感じていく生徒がいますが、その理由は少しずつ異なります。
大きく分けると単純に計算が出来なくなって脱落する生徒と、立式で出来なくなって脱落する生徒です。
前者はの多くは「中2の連立方程式は中1の方程式とは全く違うもの」だと考えています。
これは全くの誤解です。
数学においてコツとなる考え方の一つに「出来ることで勝負する」というものがあります。
あくまで中1の数学での方程式計算が何とかなっている場合の話ですが、中2の連立方程式も同じようにやればいいのです。
中1の方程式と中2の連立方程式の違いは「複数の文字が扱われている」という点です。
ということは、もし中1の方程式と同じで1種類の文字のみを扱えればクリアできるんですよね。
であれば、1種類の文字をうまいこと消してしまえばいいわけです。
その消すための作戦が消去法であり、代入法であるわけです。
どちらも1種類の文字を消して、中1の方程式に近づけているだけです。
ではどうやれば1種類の文字を消せるでしょうか。
意識することは二つです。
一つは同類項の整理です。
消すときにはシンプルにしたほうが良いので、文字式の初期に行う同類項の整理をしましょう。
その後に二つ目の係数比較です。
二つの式で消したい文字の係数をそろえてあげれば、加減で消去できます。
そろっていなければ、二つの式で消去したい文字の係数の最小公倍数を作るように乗除してあげればよいです。
ここで書いている事柄が分かっていない場合には、中1の数学の学習に不足があります。
方程式の基本となる「両辺に同じ操作を行う」ということが出来ていない場合です。
もちろんこの場合には中1数学に戻って復習すれば大丈夫です。
常に躓くポイントをきちんと探して、基本の積み上げからやり直しましょう。