子供との人生を豊かにするために親がするべきことは
親子会議をしよう
子供がいるということは、親は自分だけの人生ではいられないということです。
思うようにならないことや心配事にまみれて生きていく覚悟が必要です。
でも、子供がいるから見える景色も絶対にあります。
自分の人生と子供の人生が交わったり重なったり離れたりしながら生きていくから見える模様があります。
できるならば、できる限り、それが美しい模様、豊かな人生であれば幸いです。
では、そんな豊かな人生にしていくために親と子供がするべきことはなんでしょうか?
塾という立場から色々な三者面談を経て一つの結論としていることがあります。
それは「親子会議」です。
親子会議の手順
会議といえば、会社組織で必要なものです。
とはいえ近年はいかに会議を減らすかも大事な世の中になってきました。
でもそれは、成熟した大人同士の組織だからできることです。
人間として発展途上の子供達と、親業修行中の親達とでは会議は必須です。
きちんと手順を決めた会議で、親子の意見を出し合って擦り合わせていくことで家庭を円滑に運営しましょう。
例えばこのような手順があります。
- 目標検討
- 何を目指していこうとしているのかを親子の間で共有しましょう。
- ゴールの設定無くしてハッピーエンドはないです。
- 現状確認
- 目標と比較して今はどうなっているのかを確認しましょう。
- 彼我の差を知ることで、見るべきものが見えてきます。
- 原因推理
- なぜ現状の問題点が発生しているのかを考えます。
- 原因は一つではないかもしれませんが、誰かを責める空気が出ないようにしましょう。
- 対策検討
- 問題解決のために打てる現実的な手段を検討しましょう。
- お互いの妥協点を探ることも必要です。
- 実行開始
- せっかく話し合ったのですから、すぐ実行できるとなおいいです。
- もちろん、同じテーマについて何度も話し合って修正していくのもありです。
この通りにしなくてはいけないわけではありません。
家族ごとにいろんなやり方があり得ます。
「家族会議」というとちょっと固いですが、「家族サミット」とか調子に乗ってみてもいいですね。
家族会議のキモとは
ただ実のところ、会議で決めて実行という点は本質ではないです。
キモになっているのは、システムではありません。
何かあった時にどんどん話ができる空気です。
誰かが何かを秘密にし過ぎたり、一方的に要求を押し付けたり、責めたりする空気はダメです。
そういう息苦しい空気で家族という運命共同体の円滑な運営はできません。
共有できる何かを多く持てる家族なら、困ったことも協力して乗り越えられます。
受験は子供だけで戦うものでも、母親だけで乗り越えるものでもありません。
協力して乗り越える空気を作っていくことで、子供達がきちんと学習に取り組んで伸びるようになります。
そしてこれももちろん「日常」からやっていくべきことです。