県相の1年生がつまづく物理基礎
県相・県立相模原高校の1年生が物理基礎の質問を持ってきました。
高校1年生で扱う物理基礎では三角比が必要になります。
しかし、この時期はまだ数学で三角比を扱わないこともあって、数学が苦手な生徒はいきなり壁に当たることになります。
物理基礎の先生も三角比のためだけに長時間とるわけにはいかないですからね。
この辺りは、各教科が分断されてしまう制度の難点です。
高校数学に限らず、中学数学レベルがどこまで自由に扱えるかは高校理科に関わってきます。
今日解説した斜方投射(物体が斜めに打ち出される運動)でも、連立方程式的に扱う部分があります。
しかしそれが文字が2つ数字だらけの中学でよく見かける問題ではないです。
文字だらけの式を扱って、ゴールまで辿り着くのが高校の数学や理科です。
ここにくらいついていくためには、文字式の扱いそのものに慣れておくことが必要です。
例えば二次方程式の解の公式を導出する練習もその一環です。
そのようなトレーニングをせず、ただ機械のように方程式を解く練習だけをしても県立高校合格はできます。
そういう生徒が、合格しても後伸びをしなくなるわけです。