困難は分割せよ 苦手はハードルを下げて繰り返す
相模原市中央区矢部で数学を得意になってもらうための塾・青木学院です。
好きなことは誰でもチャレンジします。
失敗も恐れませんし、めげずに取り組みます。
では苦手なことをやらねばならない時にはどうしたらいいでしょうか。
小学生序盤の最初のハードルと言えばかけ算です。
九九の暗唱も得意な児童はさっさとこなしますが、心理的に壁を作ってしまった生徒にはなかなかそれが厳しくなります。
が、九九はその後の割り算にも関係する重要事項であり、その先の公倍数・公約数・分数計算などの基本です。
是が非でも乗り越えてもらう必要があります。
ここで取る作戦は二つです。
1.困難は分割せよ
かけ算九九81式を一度に覚えようとする人はいないでしょう。
出来るものを増やしていけばいいのですから、細かく分割して覚えていけばいいのです。
算数発展途上の児童なら、3式ぐらいのセットに分けて覚えましょう。
「さんいちがさん、さんにがろく、さざんがきゅう」までを一息に行ってもらう練習です。
1式ずつにしてしまうと、さすがにリズムが悪くなります。
前後の式と組み合わせてイメージをつかむためにも、この3式分割がお薦めです。
慣れてきたら一息に暗唱出来る量が増えますから、そうなったら5式、9式を一度に暗唱してもらいます。
思わず「さんいちがさん~さんくにじゅうしち」までを一度に覚えて欲しくなりますが、子ども達には「出来る」と思って勉強に取り組んでもらうほうが良いです。
そう考えると覚える物を分割してハードルを下げてもらいたいですね。
2.ハードルを下げて繰り返す
この暗唱の時に、何も見ないでやってもらうのは最初はまずいです。
ハードルを限界まで下げてから始めましょう。
まずは掛け算と答えが全部書いてあるものから音読してもらうのが良いです。
式を見たらすぐ答えが出てくるのが九九の理想ではありますが、苦手そうなのであればそこのハードルを下げるのです。
それがクリア出来たら、今度は答えだけを隠して読んでもらいます。
そこまで行けたら、初めて暗唱にチャレンジしてもらいます。
このときも3式だけで十分です。
ここで、暗唱に失敗することもあります。
その時はすぐに答えつきの式を読んでもらいます。
そして暗唱チャレンジです。
3式だけの暗唱ですし、何度も答えを読んでやりますから、ハードルは大分低くなっています。
これで児童の心理的な壁を取り払ってあげて、「ちょっとだけど出来た!」の達成感を積み重ねてもらいます。
そうやって時間を掛けてあげれば、きっとかけ算を乗り越えられます。
ただし、一日に長時間という気持ちでやると子供は集中力が切れます。
切れた状態での暗記はマイナスですから、約束した時間が終わったら終了して別のことに切り替えていきましょう。
あくまで毎日コツコツとで構いません。