大学入試レベルでも、基礎基本を自由に使えれば勝てる
共通テスト直前です。
受験生の諸君が今日も個別演習授業で、各々の課題に取り組んでいます。
学校で模擬試験を受けたものの解説授業がなかったという県立相模原高校の生徒が、質問を持ってきてくれました。
得点した問題でも失点だった問題でも、納得がいかなければ質問に来てくれるのは流石です。
失点した問題については、相模原高校の友人と話あってもちょっと分からなかったということでした。
確かに一見、なかなかの難問でした。
正解事項を暗記している以外に解き方はないのか?と思って問題を読み解いてみました。
しかし与えられた条件を一つずつチェックすれば、基本事項からテンポよく正解まで辿り着ける問題でした。
それを生徒に一つずつ説明すると、「お〜!」と声を上げて喜んでくれました。
生徒と二人で、「パッと見では難しいけど、よくできたいい問題だったね〜」と笑い合いました。
高3で実戦レベルの問題を戦う上でも、やはり基礎基本をどれだけ自由自在に使えるかが勝敗を分けます。
自由自在に使えるレベルとは、「聞かれなくても思い出せる」というのが一つのステップになります。
誰かに質問されて答えられるというのは、上位に食い込める力の表れではありません。
一問一答=単純暗記だけで学力が伸びないというのはこの話です。
上位に食い込むためには、自主的に何かを思い出すことが大事です。
ある意味では連想ゲームです。
何かと何かを関連づけて理屈を積み重ねていくのが、学問です。
全くの新しいものを生み出そうという話は、少なくとも大学入試レベルまでは必要ありません。
既習の事柄をどれだけ上手く組み合わせて、形を整えたものが出せるのかということが合否を分けます。
常に、何かを思い出しながら生きていきましょう。