大半の子どもは何を聞かれているかさえ読み取れてない
学力が伸び悩むのはいくつかの問題点が複合しているものです。
その一つが、「人の話を丁寧に聞かない・読まない」というものです。
例えば「犬が可愛いか?」という質問に対して「猫が可愛いから犬は可愛くない」と答えるレベルです。
自分が問われていることにシンプルに答えることが出来ないで、自分の頭に浮かんだ何かを出して終わりです。
これは考えるという行動からは大分遠いものです。
考えるためにはまず情報を受け止めなくてはいけません。
ですから教室では学力発展途上に生徒に、頻繁に「今何を聞かれてる?」と尋ねます。
シンプルに一言でこれに答えてもらいます。
一言ですから、余計な修飾語はつけてはいけません。
下手をすると問題文の半分ぐらいを読んで答えようとする生徒がいます。
でもそれは、自分が何を聞かれているかを大雑把にしか分かっていないこともあります。
芯をくった一言で答えることが出来た上で、それに修飾語をつけていけばいいです。
何を聞かれているか、言い換えれば何を大事にすればいいかを常に考えましょう。
大事にしないものに大事にされることなどないのですから。