遠くも見て暮らしているか
子供はこれまで生きてきた時間が短いです。
過去が短い人間には未来を見通すことが出来ません。
積み重ねたものが少ないので、それらが未来にどのような影響を持つかが分からないのです。
その子供たちに未来について考えさせるのは大人の役目です。
大人には積み重ねた過去がありますから、未来の予測ができるはずです。
例えば今子供たちがやっていることが、5年後、10年後、20年後の我が子にどのような影響を与えるかが分かるはずです。
今の子供の算数の答案を見て、将来子供がどうなるかが分かるはずです。
それなのに、子供がやる気が出るまで待つのでしょうか。
もちろんある意味では待つ必要があります。
しかし、待つとはただぼんやり「その時」が来るのを待つことであってはなりません。
打てる手をすべて打っていき、少しでも早く「その時」を手繰り寄せるべきです。
例えば将来必ず、高校入試や大学入試があること。
それによって人生がどのような影響を受けるのかということ。
人生にはどのような道があり得るのかということ。
それぞれの可能性、夢と現実はどうなのかということ。
我が子と真剣に語り合うべきことはいくらでもあるはずです。
その対話を通じて、我が子に未来を見てもらうのは親の役目です。
でもそんな対話はある日突然出来るものではありません。
子供たちとずっと語り続けようとし続ける日常のおかげで、成り立つものです。
日常から未来へつなげて、そして日常を変えていきましょう。
対話と同じく、学力だって日常のたゆまぬ積み重ねで遠くまでいけるものです。