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県立高校入試 制度とボーダー 2023 相模原市近辺

 
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神奈川県 公立高校入試 制度の基本

神奈川県の県立高校入試の基本的な仕組みは「調査書(内申点)+学力検査」の合計によって合否が決まるものです。

調査書(内申点)の計算

調査書は「(中学2年生3学期の評定合計)+(中学3年生2学期の評定合計)×2」で計算されます。

9教科5段階評価で、合計45点が満点です。

これを上記の式で2回の評定を合算するので45+45×2=135点満点です。

学力検査・特色検査の計算

県立高校入試では学力検査が課されます。

普通科の高校ではおおむね英語・国語・数学・理科・社会の5教科です。

各100点合計500点が満点です。

高校によってはこれらのうち最大2教科まで、得点を2倍して計算します。

また、例外として一部の高校では特色検査が実施されます。

自己表現検査として筆記型(学力重視)のものが実施される県立相模原高校や厚木高校、討論型の神奈川総合、実技検査の課される相模原弥栄高校(美術科・スポーツ科学科・音楽科)があります。

ベースは100点満点となります。

第1次選考と第2次選考

県立高校入試では募集定員の90%を上記の「 調査書(内申点)+学力検査+面接 」で選抜します。

その後、募集定員の10%を「学力検査+第3学年の9教科の『主体的に学習に取り組む態度』」で選抜します。

通知表の観点別評価で『主体的に学習に取り組む態度』の評価を、A=3・B=2・C=1に換算して、その合計を合否判定の一部とします。

何らかの理由で調査書が整わない・ふるわない場合にも、学力検査で実力を示せれば進学可能です。

相模原市 県立高校 選考基準(2021)

選考基準の比率

以下に相模原市で相模原市で大学入試を念頭に置いた場合に目安としたい三校の選考基準をまとめます。

第1次選考比率の欄に示した数字は「調査書:学力検査」の比率になっています。

第2次選考比率の欄に示した数字は「学力検査:第3学年の9教科の『主体的に学習に取り組む態度』の評価の合計」の比率になっています。

比率の合計は合計は10とし、各項目が少なくとも2の割合を持つ整数で、高校ごとに設定されます。

近隣で言えば座間高校は3:5:2と学力検査重視の比率を設定しています。

各資料の合計S値の計算式

合否判定のために計算される数値をS値と呼びます。

このS値は以下のように計算されます。

調査書÷135×100=a、学力検査÷500×100=b、第3学年の9教科の「主体的に学習に取り組む態度」の評価の合計=cとして3つの数値を設定します。

選考比率の数字は調査書比=f、学力検査比=g、態度比=h、特色検査比=iとします。

ここでf+g=10およびg+h=10とし、それぞれ2以上の整数で配分します。

また、特色検査比は1以上5以下の整数とします。

これらからそれぞれの合否判定を以下の計算式で行います。

  • 第1次選考合否判定S1=a×f+b×g(+d×i)
  • 第2次選考合否判定S2=b×g+c×h(+d×i)

合計は1000点満点ですが、県立相模原高校は特色検査があるので2022年度入試までであれば第1次選考は1100点満点、第2次選考は1200点満点です。

以下の表は2022年度まで(面接入り)ですので、各学校の点数配分は7月の発表を待つことになります。

高校名第1次選考比率 第1次選考特記事項第2次選考比率第2次選考特記事項
相模原4:4:2特色検査:18:2 特色検査:2
相模原弥栄4:4:2 なし 8:2 なし
麻溝台4:4:2 なし8:2 なし
厚木3:5:2 特色検査:2 8:2 特色検査:2
大和3:5:2 特色検査:28:2 特色検査:2
海老名3:5:2 なし 8:2 なし
座間3:5:2 なし 8:2 なし

相模原市 県立高校 合格ライン目安(2021、2020)

以下のデータは県立相模原高校、相模原弥栄高校、麻溝台高校の合格者平均です。

調査書については弥栄高校も135点満点での数値となります。

学力検査は年によって大きく平均が変わり、特に2021年春の入試は難度が大きく下がっています。

参考に2020年春の入試のデータもカッコ内に併記します。

2021(2020)春 相模原市 県立高校入試 合格者平均 調査書 学力検査 偏差値

高校名調査書学力検査偏差値
相模原126(126)423(414)64(65)
相模原弥栄117(116)395(374)60(59)
麻溝台111(111) 363(342)55(55)
厚木127(127)442(437)69(70)
大和123(121)429(416)65(65)
海老名119(116)399(380)59(60)
座間116(114)385(373)58(58)

調査書と偏差値はあまり変化が無いのがお判りいただけます。

まずはこれらの数値を目標としたいところです。

調査書については先述の計算式から逆算すれば、評定の合計点の目標も分かります。

相模原=42、相模原弥栄=39、麻溝台=37となります。

9教科オール4で36ですから、相模原は5が6つ、相模原弥栄は3つ、麻溝台は1つを目指します。

では、気になる合否ボーダーはどうでしょうか。

前述の通り、面接点はあまり差がつかない高校が多いです。

特に大学進学で結果を残している高校はあまり合否に影響しません。

よってまずは、調査書と学力検査でどの程度の数値が合否の目安となるかを検討します。

以下の表は2021年及び2020年春の県立高校入試で第1次選考合格目安となる「af+bg」を計算したものです。

また、第2次選考については上位から97%程度にあたる合格者の学力検査の得点と合格報告のあった生徒の学力検査最低点を示しました。

いずれもデータは大手模擬試験3社様のデータを併せて検討いたしました。

2021春 相模原市 県立高校入試ボーダー

高校名第1次選考af+bg/f・g 第2次入試97%第2次入試最低値倍率
相模原683/4・44124021.28
相模原弥栄628/4・4 3803781.22
麻溝台589/4・4 3523461.35
厚木700/3・54264201.30
大和674/3・54094031.42
海老名628/3・53763661.29
座間603/3・53583521.21

2020春 相模原市 県立高校入試ボーダー

高校名第1次選考af+bg/f・g 第2次入試97%第2次入試最低値倍率
相模原680/4・43993911.33
相模原弥栄614/4・4 3563461.39
麻溝台564/4・4 3143041.21
厚木688/3・54234031.18
大和666/3・54083951.56
海老名596/3・53443371.14
座間591/3・53513471.38

では、これを踏まえて実際に自分の調査書点から目標とするべき当日の学力検査の点数を確認しましょう。

下のフォームに現在の評定を入力すると、第一次選考で合格するための学力検査点数が分かります。

後はこの得点に向かってどの教科で何点をとるかを設計して、現状との差を埋めるための学習を始めましょう。

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