効率がいい学習とは
決断・行動が遅いというのは、学習において概ね悪です。
トータルの学習量が少なくなる結果として学力が伸びないからです。
その遅さの原因は、やらないで生きてきた経験です。
自分が率先して決断・行動しなくて生きてきた人間が決断・行動が早くなることはありません。
親が我が子可愛さに、あるいは自分の時間惜しさに我が子の代わりに決断・行動することがあります。
短期的に見れば、仕方がないというお気持ちはよくよく分かります。
しかし、自分で決断・行動しない人間は、決断・行動の覚悟も手順も踏む経験が足りません。
いざ決断・行動を求められたときに動けませんし、動きません。
ただその場でなんとなくやり過ごそうとする心根が染みついています。
親に守られて上手くやり過ごせた経験しかありませんから、ある意味の成功しか知りません。
学習においてとても大事な「ちゃんとした失敗」を知らないので、失敗を過剰に恐れます。
いよいよもって動きが止まります。
時間が無駄になり、学習効率が落ち、学力が伸びず、受験が思うようになりません。
だから、僕は生徒に過剰に教えたり助け舟を出したりしません。
時には生徒の答えが出るまでじっと待ちます。
間違えたっていいんです。
むしろ堂々と間違えてほしいんです。
失敗を乗り越えた瞬間に学力が上がるのです。
さっさと決断・行動して、さっさと間違えて、さっさと学力を上げましょう。
それが一番効率がいいのです。