特殊な解法などなくてもいい
数学の力にもいろいろなものがあります。
僕が生徒に身につけてもらいたいことは、まず基礎基本とされる手法です。
そこさえ身につければ偏差値65は越えられます。
言い換えれば、大半の生徒は基礎基本をおろそかにしてそこに届かないだけです。
偏差値65を越えるために必要なのは特殊な解放や公式ではありません。
ましてや「ひらめき」などという不確かなものは必要ありません。
それを子供達にわかってもらうために、毎日話をします。
今日も中学2年生が「等積変形で解けたけれど、別解はないのか?」と質問してくれました。
「できるよ」
そう伝えて条件を整理し、その生徒がこれまでに見たことがある知識だけで別解を書いてみせました。
使った知識は小学校の算数と中学校の数学の教科書に書いてあることのみです。
それでも、生徒には初めて見た答案となりました。
その一問を解くだけなら、例題の解法をそのまま当てはめるだけで構いません。
でも、いくつかある手持ちの武器をどう組み合わせるのか。
組み合わせる時に何を考えれば手順が見えてくるのか。
そこを見てもらうことで、問題と向き合う姿勢を生徒たちは僕から吸収します。
そのうち僕が書いてみせている答案にちゃんと追いついてくれます。
ただし、僕に質問しにくる生徒に限ります。