消しゴムを使わないでいい理由
生徒には学習についてのいくつかの決まり事を守ってもらいます。
それは全て、生徒に最適な助言をするためのものです。
例えば、自分の書いた答案や数式に不備を見つけたとします。
そういうときに消しゴムをかける人は多いでしょう。
でも、うちの指導では絶対に消すなと言います。
一つにはそもそも、消している間に学力が上がらないからです。
消したところで思考はしません。
時間と労力の無駄そのものです。
テストの答案であれば消さないとまずいですが、ノートはその限りではありません。
そして、消え方がイマイチな上に文字を書けば、答案が読みにくくなります。
結果としてミスを誘発しかねませんし、精神衛生上も良くありません。
さらに言えば、僕が弱点を発見しにくくなります。
どういうふうに考えているのかが分かれば、そこから助言を渡せます。
弱点がわかるようにしておけば、改善策を提案できます。
ミスの言語化も、ミスが見やすくなっているほうがやりやすいのが当たり前です。
そんな弱点を隠してしまうような消しゴム作業は、学力伸長の妨げです。
ですからノートに消しゴムをかけず、そのまま続きを書くように言います。
自分の修正点・再開点に線でも引いて、しきっておけばよいでしょう。
全ての行動を、自分が賢くなるためのものとしていきましょう。
純度の高さが必要なのが、初期段階です。