神奈川県公立高校 平均競争率1.16倍に騙されるな
2022年2月15日に実施された神奈川県公立高校の学力検査について、全日制募集人員3万9535人をめぐって4万6013人が受験したそうです。
平均競争率、いわゆる倍率は1.16倍です。
116人受験して上位100名が合格、16名が不合格です。
この数字だけを見ると、合格することは割合簡単に見えてきます。
しかし、騙されてはいけません。
騙されてはいけない理由の一つは、これが「平均」であるということです。
募集人員より受験希望者が少ない、いわゆる定員割れを起こしている学校も含めての数字です。
33の高校で1304人の欠員が出ています。
他にも、倍率がほぼ1.0倍という高校もあります。
そしてこれらの高校は例外なく「入試や内申点が低くても入学可能な高校」です。
実際に生徒諸君が塾に通ってまで合否を競うような高校はほぼありません。
当塾では特別誘導して特定の高校への受験を強制することはしません。
しかし、多くの生徒は相模原市内の上位高校を志願します。
それらの高校の倍率は、例年であれば1.3倍に達することもざらです。
130人受験して100人合格し、30人不合格です。
あっという間に油断できない数字が表れます。
そしてそもそも、受験するまでが第一段階です。
ごく少数の無謀な、あるいは勇猛果敢な人間を除いては合格率が低すぎる学校には出願しません。
神奈川県の公立高校入試制度は目下のところ以下のようなものになっています。
ご覧の通り、内申点が不足している場合には当日の学力検査で抜きんでた得点を取って補うか、第二次選考での合格を目指すことになります。
内申点や学力を相応に確保したうえでの受験生同士の間での1.3倍の勝負です。
文字通り1問が合否を分ける可能性があります。
上位高校進学を目指すのであれば、ゆめゆめ見せかけの数字に油断してはいけません。
2022年の神奈川県公立高校入試数学の全問解説を掲載しています。
当塾での指導の一端としてご一読ください。