無駄と思えることまで意識してやれているか
学力が最上位まで伸びる生徒とそうでない生徒の違いは、時には「無駄」にあります。
学力を伸ばすには学習する必要があります。
しかし学習だけしていれば十分だということではありません。
教科書や参考書や問題集から見れば、一見したところ「無駄」であることに触れているかどうかです。
例えば神奈川の公立高校入試において、最上位高校だけは特色検査を課されます。
相模原市近辺で言えば、県立相模原高校や県立厚木高校が該当します。
この特色検査は、教科書に載っていることや過去問で問われたことは扱われません。
教科書レベルを前提とした上で、与えられた資料を読み取って思考する力が問われます。
資料は日本語・英語・表・グラフ・図など多岐に渡ります。
それらを高速で処理して答案を作る能力が必要です。
何が出てきてもその場で即対応するためには、パターンを超えた能力が必要です。
それは一朝一夕にメソッドを覚えればいいというものではありません。
日常から課題を問わず、課題を自分で勝手に作って考える勢いでなくてはいけません。
そのレベルに達するためには、一見無駄とも思えるほどの経験値が必要です。
直接試験に問われるものだけを扱えばいいという、いわば悪しき過去問根性の真逆です。
人生を通して色々なものや言葉や感情に触れておくことが役立ちます。
そしてもちろんそのような経験がある指導者が必要です。
問題を解いているのは当前で、それ以外に何を見て聞いて感じて考えて表現してきた指導を出せるか。
そういう指導者を見極められるかは、親の力の見せ所ですね。
カラフルな広告に目を奪われるだけではいけません。