自主性も積み重ねられる
誰かにやるように言われたからやるというレベルがあります。
言われなければやらない、監視されなければやらないレベルです。
それが全てにおいてダメだ、とは言いません。
全てのことを自主的に生きると大変です。
しかし、自分の人生にとって大事なことは自主的に行動できるはずです。
幼児をさておけば、自分に必要な行動をとります。
親に言われるまで口に箸を運ばないということもないはずです。
教師に言われるまでトイレに行かないということもないはずです。
ということは、他人がいないと自主的に学習しない生徒の心のカラクリが見えてきます。
自分一人で学習しないのは、学習が自分にとって重要なことだと考えていないからです。
誰かに言われてからやるものだという習慣がついているからです。
これは大半の子供達に当てはまることです。
人任せにすることで何とかなると思うのは、特に上位層になればなるほど致命傷です。
県立相模原高校に合格しても、伸び悩む生徒がいる原因の一つはここにあります。
自分で自分の学習を確かなものにせず、ただ易々諾々と「指示に流される」状態です。
これはある日、大きな出来事があってそうなることは、ほぼありません。
毎日少しずつ「あ、自分でやらなくてもいいんだ」という経験を重ねた結果です。
だから、我が子にいかに小さな頃から/小さな事から自分で選択して自分で行動させるか、です。
自分のことは自分でやるんだ、そうすれば自分の人生になるんだと体験させるか、です。
そういう積み重ねが、子供達の自主性/自立性を積み増ししていきます。