僕が「ぷるぷる」と言う理由
参考書を読んでいるとよく「〜」という記号に出会います。
大抵はこれを「から」「波線」、ちょっと気取って「チルダ」と読むものです。
圧倒的インテリゲンチャである僕はこれは「ぷるぷる」と読みます。
あまりに自然に「ぷるぷる」と読むので僕は全く意識していませんが、たまに質問されます。
「『〜』って『ぷるぷる』って読むんですか?」
今日も塾歴の比較的浅い生徒から質問されました。
僕にとっては、これは僕の学力の源とも言えることです。
今を遡ること幾星霜、僕がまだ受験生として駿台予備学校福岡校に在籍していた頃のことです。
僕は週に1回、駿台東京エリアがメインだった今井宏師の講義を受講していました。
当初、自分の英語力をシステムとして高めたいと考えていました。
そのために受講していた今井師と表三郎師のシステムを自分の中に完全に落とし込もうとしました。
筆記のクセから発話のクセまで、まずそのまま自分の中に置こうと。
身につけた後に取捨選択したり磨いたりすればよいというわけです。
身に付けず理解もせずの状態で処理できるほど、自分に自信がなかったですしね。
現役でもそれなりの大学に合格はしていましたが、それでももっと英語力をと思えば当然です。
その授業の中で、今井師が「〜」を「ぷるぷる」と読んでいました。
まずは素直に全部自分のものにする、と考えていた僕は当然それも完全コピー、完コピです。
以来数十年、今に至るまで「ぷるぷる」と言い続けています。
冒頭に書いた通り、ここに僕の学力の源があります。
指導・指示に素直に従うこと。
指導・指示された瞬間以降も、内容を守り続けようとすること。
こんな簡単なことを、ほとんどの人間はやりません。
指導・指示を大事にせずに生きています。
僕が頻繁に生徒に言う「聞かれたことに聞かれたとおりに答えよう」も当然できません。
それが正解に至る可能性はゼロです。
常に素直さを保ち続けることが、学力の源です。