記述式の答案上達法
選択肢から選ぶ択一式や一語または数字を答える短答式の問題と比べて、記述式は不人気です。
神奈川県の公立高校入試ではほぼマークシート式で採点されますが、定期テストは記述式もあります。
とりわけ数学の証明問題などでは記述式で答案を書けないと困ります。
ところが、記述式の問題になると途端に手が止まるのが偏差値50前後の生徒です。
大方の生徒は「模範解答にあるようなかっこいい答案を書きたい」と考えて手を止めます。
これもまぁ「正解しなければと考えすぎ症候群」のなせる業でしょう。
偏差値50程度しかないのですから、偏差値50程度の答案が書ければ上等だと考えていいです。
最初から100点の答案など書けなくても恥ずかしくもなんともありません。
失敗を恐れて手が止まる様の方がよほど恥ずかしいと考えてください。
まずは模範答案の例となる教科書の例題の答案をよく読み込んでください。
すべて頭に叩き込む勢いで何回でも読んでください。
その後、自分でもたくさん記述答案を書いてみてください。
自分の知っている答案を思い出しながら、正直に書いてください。
格好良さなど意識してはいけません。
格好良いかどうかで得点は決まりません。
書くべきことを書いてある答案かどうかだけが得点です。
読みやすいように要素ごとに文を切って書けば自分の理解も進みます。
書いた答案は必ず採点し、指導者の先生に確認してもらいましょう。
添削なく書いた答案は成長に時間がかかるものです。
添削された後は解き直し・書き直しをして良くなった答案を自分でほめてあげましょう。
適度な、正当な自己肯定のない行動は学力を伸ばしません。