トイレのスイッチを入れないバカはいない
トイレに行くときに、電気をつけ忘れて個室に入る人はいません。
それなのに、ワークに日付を書くのを忘れる人がいます。
1日にトイレに行く回数より、1日にワークに日付を書く回数のほうが多いにも関わらず、です。
まして計算の工夫を考える回数ならもっと多いはずです。
それなのに習得できない理由は何でしょうか。
一つには困っていると感じていないからでしょう。
トイレで真っ暗だと困ると感じます。
だから入室前にスイッチを入れるようになります。
数学でミスをすることを自分にとって重要なポイントだと考えてないなら、変わりません。
言い方を変えれば学力を上げることについての執着がありません。
テストで何点を取ろうが進級できる以上、困ることはないのが事実です。
それはあくまで短期的なことです。
日常目先のことだけに重点を置いて、遠くの未来を想像して生活していないことはまずいです。
進級はできても、進学できないならば人生にとってマイナスです。
いずれ必ず入学試験が訪れることが分かっています。
決まっています。
それなのにその未来について心をはせないのは、確実に不幸が訪れます。
同レベルの競争になれば、準備をしない人間は準備をした人間に負けます。
困る未来がやってくることを、親が子供に分からせておくべきです。
「準備をしておいてよかったね」
「練習しておいたから大丈夫だね」
「準備をしなかったからまずかったね」
「練習が足りないとこうなるんだね」
そういう体験を生活の中でどれだけやったかがカギです。
学習以前の日常で、すでに学力の伸びやすさは決まっています。