基礎基本の上に行く解法も見せます
中学生が計算の工夫について質問してきました。
文章題の連立方程式で、どうしても数字が大きくなってしまうことがあります。
そのような問題では筆算で強引に解くのが定石です。
しかし計算量を減らせば速度も正確性も増すので、可能であれば工夫をしたいところです。
全ての問題で工夫して大差がつくほど楽になればいいのですが、そうはいかないこともあります。
今回の問題はそちらのクチでした。
まず僕が筆算を使わずに解くとしたらどこに目をつけるか?を解説しました。
ポイントとしては因数分解しておくことで工夫のしどころを見つけやすく、という内容です。
その上で、強引に計算しようと思えばできる力量のある生徒に見て欲しい視点を教えました。
与えられた条件から何が言えるか?を意識して計算量をグンと減らす方法です。
式の工夫、条件のクロス、大小比較という基本動作を組み合わせれば、あっという間に正解できます。
生徒にもすぐに理解してもらえました。
とはいえ、こんな解法を使う問題は多数派ではありません。
大半の問題は丁寧に工夫して計算することで十分事足ります。
それができないのに奥の手ばかり見ても、得点率が上がりにくいです。
まずは絶対に基本問題を高速処理できるようになりましょう。
地道な演習こそが第一です。