緊急事態こそプロを使う
非日常、緊急事態、重要な事態ほどプロの仕事が問われます。
大きな地震が起きて道路も不安定なら、プロの車両が進むのが最善です。
素人が乗り込んだとて道を塞ぐ邪魔になり、プロの仕事の妨げです。
救助救援のプロ以外は道を開けておかねば、助かる命が助かりません。
ここで言うプロとは自称ではなく、その道で食べている人のことです。
飛行機から脱出したい乗客がドアを開けるように要求して叫ぶデータがあります。
実際にはドアを開ければいいという話ではないです。
安全に脱出できるようにエンジンを停止、燃料の引火がないから確認の必要があるでしょう。
そのほかにも安全を確認する手順があった上で、ドアが開いてスライダーが出るはずです。
そのような手順をプロが素早く正確に行い、乗客を誘導します。
CAさんのお仕事の本質というのは機内でドリンクや毛布を配ることではないのでしょう。
それだけでいいなら、あれだけ厳しい選抜が行われて良い待遇で人材を集める意味はありません。
いつ訪れるかも分からない非常事態に一発勝負で正確な行動ができる人材の確保です。
そういうプロの仕事の場で、アマチュアの判断がプラスになることは万に一つもありません。
日常の業務だけなら誰でもできるように見えても、本質はそこにはないのです。
塾で言えば、1問教えるだけならできる人間はそれなりにいます。
ただ目の前の生徒を盛り上げることだけなら、アルバイトでもいいです。
しかし、生徒の指導について深く考えてここぞという時にクリティカルを出せるかは別です。
半端者の紛い物とプロとの差は、そういうところに出るものです。
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