神奈川県公立高校入試で上位高校を目指す準備ができている小学生かどうかはたった一つの質問でわかる
県相合格のための算数準備
神奈川県で公立高校を受験するとします。
親御さんの気持ちとしては、そこで上位高校に進学してもらいたいというのが本音でしょう。
我が子に良い環境で学んで将来の可能性を高めてもらいたいのが親心です。
大学進学を意識している、県立相模原・相模原弥栄・麻溝台などで学んでもらいたいと。
でも、そのために中学生から頑張れ!という考えがあるのが実情です。
そしてそれで上位高校に進学できない結果となるのがよくあることです。
なぜなら、小学校の算数で身につけておくべき計算の基礎ができていないから、です。
中学受験をしなくても、算数国語の基礎が十分に固まっていないのは公立上位高校受験に大マイナスです。
計算問題で未来の県立相模原高校生への準備チェック
本来はさまざまな要素で算数の基礎が固まっているかを確認するべきです。
しかし、ある1箇所で脱落する生徒が非常に多いので、そこだけ確認すると準備の出来不出来が想像できます。
それは、簡単な計算問題です。
$$64 \times 0.875$$
この計算をやってもらうだけで分かります。
この問題で正解できれば、我が子も県立相模原高校に!と思ったお母さん。
それは僕の指導スタイルではありません。
大事なのは正解するかどうかではなく、どのように解いたかです。
この問題を筆算で強引に正解することは可能です。
そしてそうした小学生は、上位高校合格に向けての準備ができていないです。
なぜなら、計算の工夫をしないで解いているからです。
この程度なら強引に正解できますが、時間を使っての正解です。
上位高校合格のためには時間との戦いが避けて通れません。
工夫をして計算すれば暗算でできるのに、強引に筆算する癖がついてはいけません。
計算の工夫は「分数」
では、実際にどのように計算していればいいでしょうか。
$$64 \times 0.875$$
$$=8 \times 8 \times \frac{7}{8}$$
$$=8 \times 8$$
$$=56$$
こんなイメージがあればいいです。
最大のポイントは
$$0.875=\frac{7}{8}$$
と小数を分数で書き換えたところです。
これで約分を発見して、ぐっと計算速度を上げられて正解率を上げられます。
この一工夫ができるかできないかは、大きな違いです。
これを読んで「そんな書き換えは覚えてないしできない!」と考えたお母さん。
小学生時代の僕も覚えていないので、問題ありません。
その代わりにこれは覚えていましたし、生徒にも絶対覚えろと言います。
$$0.125 = \frac{1}{8}$$
これを覚えておくことで、$$0.875 = 1-0.125$$をきっかけに$\frac{7}{8}$まで辿り着けます。
応用として$$0.375 = \frac{3}{8}$$も使えるようになります。
なるべく小数を扱わない。
なるべく筆算をしない。
これを念頭に置いて計算の工夫をして、小学生の算数を学んでください。