効率の良い学習とは
公式を覚えることは大事です。
単語を覚えることは大事です。
暗記すべきことを暗記しないなら、偏差値60は超えられません。
偏差値50程度・平均点近くの生徒が暗記できていることは、必要事項の半分でしょう。
教科書を音読しまくって例題を解きまくるだけでも、点数がちゃんと上がる時期です。
しかし偏差値50程度の生徒はそういう地道な行動を取ることを嫌がります。
だからこそ、当たり前の地道な音読と例題の反復をするだけで脱出できます。
地道な行動ができる人間になれれば、それだけでも将来道を踏み外す可能性を減らせます。
世間で失敗している若者を見れば、地道の大切さがよく分かるはずです。
でも暗記した内容が組み合わさってどのように働くのかを考えねば、偏差値65は超えられません。
オームの法則の公式を覚えるのは当然です。
覚えた公式に数値を代入して計算ができるようなれば、偏差値50を超えます。
しかし、複数の抵抗が組み込まれた電気回路の問題をどう解くかは、理屈が必要になります。
手順をどう組み合わせるかは、先を見通す能力が物をいいます。
なぜ合成抵抗についての式を作ると正解にたどり着きやすいのか。
そこを理解できるようになれば、他の問題でもアプローチの手段が増えたことになります。
1つを十分理解して使いこなすことで、他の分野へ波及するわけです。
こういう状態が、言うなれば「効率の良い学習」の入口のレベルです。
つまり、効率の良い学習の前に地道な学習をしてくださいね、ということです。