連立方程式の文章題が苦手な生徒がやるべき手順は
連立方程式が苦手なら一次方程式から
定期テストで連立方程式を学習したものの、苦戦している人は多いでしょう。
計算ミスもさることながら文章題でさらに苦戦する人が増えます。
ここを乗り越えるためにやるべきことは、連立方程式の文章題からの後退です。
連立方程式は二文字を使って立式します。
その複雑さを避けて、まずは中1の一次方程式の文章題に戻ります。
そこでひたすら文章から立式する練習をしてから、改めて中2の連立方程式に戻ります。
一次方程式が苦手な人は言葉の式や線分図から
中1の一次方程式の文章題で手こずる場合には、「日本語と数式の書き換え」の練習をします。
ここに不安がある場合は、まず日本語で表現された値の関係を読み取れていないことが原因になりえます。
ここを練習していくことで、式にするとはどういうことかをつかみます。
日本語で書かれていることが加減乗除のどの計算で表せるかを考えて、まずなるべく言葉を残した式を作ります。
その式を文字数字に置き換えていけば方程式になります。
しかし、言葉の式を作るところからうまくいかない人もいます。
その場合には線分図まで立ち返ることをおすすめします。
表されている事柄の大小や加減について線分図を描いて考えます。
特に割合に関するものは線分図が大事です。
何を元にしているのか、何と比べているのかが分かるように図を描きましょう。
方程式の立式が苦手な人の最大の原因はこれ
そして言葉の式でも線分図でもそうなのですが、方程式の立式が苦手な人が根本的に意識していないことがあります。
ここに対する意識が薄いことが、方程式の立式が苦手な最大の原因です。
それは「方程式は等式である」ということです。
等式とは、「AとBが等しい」「同じ物事を複数の表し方で捉えている」ものです。
日本語を読んで式や図にする時に、何と何が同じなのかを意識して描いてみる練習をしましょう。
「士郎さんの持っている本の冊数の30%と大介さんの持っている本の冊数が同じ」
「士郎の冊数×0.3=大介の冊数」
この二つが同じことを表していると考えられたらいいです。
ただ、この練習をしたものが正しいのかどうかや、どこを改善したらいいのかが分からないと意味がありません。
その問題を解決するために、塾を利用してもらえれば方程式はきっと得意になります。