子供に試行錯誤してもらうための準備とは
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が発売されています。
僕も購入して、毎日時間を決めてちょっとずつプレイしています。
前作の「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」も面白かったですが、今作もなかなか面白いです。
今作からは、周囲にある木材や板材、部品などを組み合わせて攻略の助けとなる用具を作れます。
倒れてくる設備を支えるための設備づくりなど、世界の平和とは関係ないものが楽しいです。
このミニゲーム、実によくできています。
物理エンジン(物体の運動をコンピュータ上でモデル化するもの)が、物体の挙動をうまく見せています。
現実とは違う動きなのに、現実感があるといいますか。
倒れる看板を倒さないためにはどうしたらいいか?
川の流れを考えて向こう岸に渡るにはどうしたらいいか?
転覆しにくい船造りは?
そんなことを考えながら木材を組み立てることになります。
ノーペナルティで失敗できる
ここでゲームの設計者がうまいことやったのが、失敗しても問題がないという点です。
ゲームでも失敗すれば何らかのペナルティがあることが多いです。
しかし設計図も模範答案もなしに目的を達成するためには、試行錯誤が必要です。
ここでいちいち失敗のたびにペナルティがあれば、意欲は減退します。
ですから、何度でも試せるように何度でも失敗できるように、ノーペナルティになっています。
おかげで面白半分も含めて、工作を楽しんで試していけるようになっているわけです。
実に秀逸です。
子供の成長は試行錯誤から
試行錯誤を続けられる環境を用意しておくことは、子供の学力を育てるために重要な準備の一つです。
試行錯誤を続けられるためには、精神的にも物理的にも制度的にもペナルティがないことが望ましいです。
失敗するたびにペナルティがあるようでは、失敗するたびにウンザリするかもしれません。
そのような状態で試行錯誤を続けるのはちょっと難しいことです。
ですから、どんどん失敗してどんどん試行錯誤してもらうためには、できる限ペナルティは減らしましょう。
力を試すためのテストは、多少のペナルティもあっていいでしょう。
しかし、力をつける際には別です。
我が子に過剰なペナルティを押し付けても、面白い結果にはなりませんからね。