子供と親の幸せ
親が子供を見る時の眼差しは難しいものです。
親としては子供の幸せを願っているつもりです。
それでもその眼差しが歪むことがないとは言えません。
子供の幸せを親が決めてしまってはいないでしょうか。
自分の幸せから子供の扱いを決めてしまう割合が大きすぎることはないでしょうか。
大なり小なりこの問題を抱えてしまうご家庭はあります。
前提となるのは意見の共有です。
言うまでもなく子供達の世間知は親の世間知と比べて少ないです。
しかし少ないからといって完全に封じ込めたり無視したりしてはいけません。
お互いが何を考えてどこまで見ているのかを共有していかないと、取り返しがつかなくなります。
取り返しがつかないとまでいかなくとも、齟齬を生じたままではコミュニケーションも崩れます。
親が子供の応援をしているつもりでも、子供のプラスにならないようなものです。
何をどう話せば子供に伝わるか、納得してもらえるかを考えましょう。
そのためにも、まず子供の考えも聞き、親の考えも伝えなければいけません。
これは一度その場を設ければ以降はなんとかなる、というものではないです。
何度も日常から少しずつ浸透させていくことで、ジワジワ共有できるものです。
暗記は反復勝負の側面が大きいのと同じです。
お互いの幸せを理解し合う上で、丁寧に塗り込んでいきましょう。
そしてときには、子供の正しさを大人の度量で受け入れましょう。
どこまで行っても最後には、子供の人生は子供のものだということを忘れてはいけません。
僕たち大人にできるのは、子供が正しい選択をして幸せになる力をつける手伝いなのですから。
自分の幸せ一つ決められない人間が、自分の幸せを手に入れられるはずがないですよね。