相模原中等受験のための学習は高校受験/大学受験への下準備であると考えてもいい
昨日の記事で、県立相模原中等教育学校の学力検査は県立相模原高校などの特色検査と同じ道の上にあるというお話をしました。
この二つのテストの持っている類似性はもちろん偶然ではなく、意図をもって設計された結果です。
その意図とは何かといえば、言うまでもなく大学入試への接続を考えてのものだという点です。
今年の大学入試共通テストについて、駿台予備学校が分析を発表しました。
この記事でも触れていますが、昨今の大学入試は保護者の皆さんが受験生であった時代のものとは様変わりしています。
いわゆる一問一答的な知識で得点することが容易な問題の割合は減少しています。
どの教科であっても、付け焼き刃的学習でさっと得点することは難しいです。
より理解度の高い学習がなければ、得点できません。
一部引用しておきます。
一方、2023年度に難化した、英語(リーディング)、国語、世界史B、倫理、政治・経済等の出題の特徴をみると、共通テストの特徴といえる複数の文章や多様な資料を示して問う、高い「思考力」や「判断力」を必要とする出題が目立つ。こうした出題方針による作問では、どうしても問題文の分量が多くなり、しっかりとした読解力が身に付いていないと解法の糸口さえ見つからないといった状況に陥ってしまうという。
リセマム
この、「複数の文章や多様な資料」を読み取った上で「思考力」「判断力」を問う問題。
そしてそのための「しっかりとした読解力」を要求してくる問題。
相模原中等受験経験者なら、きっと分かってもらえるはずです。
まさに学力検査で問われている部分です。
そして、県相の生徒の皆さんも特色検査での出題を思い起こすはずです。
早い時期から、3年後/6年後に大学入試で実際に出会う問題と戦える力づくりを求められているのです。
相模原中等の倍率は今年も6倍を超える高いものでした。
初期と比べれば半分以下となっていますが、記念受験が減っているだけだと考えています。
この倍率で必ず合格を!と考えるのは現実的ではありません。
しかし、合格に向けて全力で積み上げた学力は必ず高校入試/大学入試への礎となるというのは、ただの慰めでの言葉ではありません。
将来我が子に素晴らしい環境で学ぶチャンスをと考えて、その準備としての長い目で相模原中等受験を考えて見るのは良いことです。
中学受験が終わってもまだ、最後の大勝負が終わったわけではないのですから。