証明問題を得意になるための基本とは
数学の証明問題に苦戦する生徒は、いくつかのパターンがあります。
段階を踏んで習得していけば、少しずつ得意になります。
まずは証明のための用語を覚えることからです。
そもそも合同だの辺だの角だの並行だの二等辺三角形だのが何を示すかを言葉で説明できねば、解けません。
証明条件を覚えずに解いている生徒も存在しましたね。
そういうところをおろそかにして無闇に問題を解いても無駄です。
いずれにせよ、覚えるべきことを覚えてから「問題の考え方」を習得しましょう。
問題を考えるためには、必ず図を自分でも書いてから動きましょう。
問題に添えられた図は小さいことがほとんどです。
小さい図に無理やり書き込もうとしても書き込みにくく、考えにくいのでマイナスしかありません。
手を動かすことを厭うてはいけません。
図を大きく書いて、与えられた問題文の条件を数字や記号を使ってガンガン書き込んでいきましょう。
ここで、カラーボールペンを使うことをお勧めします。
神奈川県の公立高校入試ではカラーボールペンの持ち込みが許可されています。
見やすい図を描いて本番を戦えるように、普段から練習しておくべきです。
練習していないことが本番でできるものだと思わないでください。
書き込んだ上で、証明するためにどこが等しいのか/どこが等しいことを証明すればいいかを考えます。
与えられた条件から確実に言えることだけを丁寧に書き込んだり、式に表してみたり、仮説を立てて検証したりしましょう。
大事なのは普段から試行錯誤することです。
少し難しい問題になると、一発で最短距離の答案は書けないことがほとんどです。
正解が見えないと動けなくなってしまうようでは、学力は伸びません。
どの教科でもどの分野でも人生のどの場面でも、試行錯誤する心は役に立ちます。
これだとどうだな、これだと嬉しいな、これをうまく活かせるにはどうしたらいいかな。
そのような試行錯誤を続ける力こそが、受験を通じて得られる人生を生き抜く力です。
答えがわからないときに立ち止まらず、道が見えないときに立ち止まらず、前進していきましょう。
前進の先に新しいページが開けますし、度肝を抜く最新レシピが見えてくるものです。