子供の容量を見極める親が子供を伸ばす
一日は平等に24時間ですが、人によってどう使えるかは差があります。
自分の24時間をどう扱って何ができるかは、人それぞれです。
24時間で学習もスポーツも趣味もとできる人もいれば、そうしてしまうと結果が出ない人もいます。
僕自身で言えば原則的に、講習中は講習と体調維持に専念しないとまずいので他のことをほぼやりません。
塾生諸君を見ても、すべての生徒の持っている容量は違います。
同じ問題に取り組んだり、同じだけ学力を上げなくてはいけないときでも、容量の差が結果に影響します。
学習とその他の何かを両立できる容量の生徒もいれば、率直に言ってまだそこには届かない生徒もいます。
親として子供に豊かな人生経験をと願う気持ちはあるでしょう。
それはとても大事なことです。
しかし、それが故に子供に与えすぎた結果、消化不良なものが積み上がることも多いです。
オールラウンダーは一定以上の成果を残せて初めて評価されます。
中途半端に手を出すものが増えることは、高い評価からは遠いものです。
我が子が誰かから将来高い評価を受けることを望むなら、我が子の容量を見極めねばなりません。
与えるものを増やすために、注意深く観察し続けて「いつ・何なら増やせるか」を判断せねばなりません。
冷静な観察・検討・覚悟なしに子供に無闇にいろんなものを押し付けたり無軌道に与えては子供が潰れます。
いつでも優先すべきものは何かという点から目を背けてはいけません。
観察も検討も覚悟もない人間に、奇跡のような輝く未来が訪れる確率は極めて低いのです。
何かを増やしていいのは、今やっていることで十分な成果が出てからです。