中学3年生の学力低下の原因を考える
相模原市の学習塾・数学特訓青木学院です。
扱われた全国テストでは毎年ほぼ同じ非公開問題を扱っています。
ほぼ同じであれば、学力の差を比較する材料としてある程度信頼できます。
今回の結果(500を基準とするスコアで表示)は、平均スコアが、小6=国語489.9(前回比15.9ポイント減)、算数486.3(同20.9ポイント減)▽中3=国語499.0(同12.7ポイント減)、数学503.0(同8.0ポイント減)、英語478.2(同22.9ポイント減)。
中3数学以外は明確に学力が下がっています。
特にまずいのは英語です。
記事では文科省や識者からの下がった要因についてのコメントがあります。
「下がった要因は明確には示せない」「コロナが要因」
それはそうかもしれません。
しかし僕としては、「小学校から英語をやっているから」という視点があります。
小学校で英語の学習が本格化し始めたのが、この中3です。
そのタイミングで中学での学習は「小学英語がある程度以上身についている」ことを想定します。
その通りに身についていれば、難化した中学英語に対応できる設計です。
しかし、会話中心で文法理解が甘いまま中学進学すればどうでしょうか。
筋力がついていないのにいきなり高いハードルを課されるようなものです。
ついていけない生徒が続出するのは明らかです。
お母さんが子供の頃の英語とは、今の中学生英語は難しさが段違いです。
そしてその前提は小学英語から始まっています。
というお話をすると、小学生から英語をガンガンやらせないと!と考えるでしょう。
それはそうなのですが、それはそうではありません。
英語の学習を円滑に進めるためには、まず別のことからやるべきです。