数学を利用して大学受験するための知識
相模原市の学習塾・数学特訓青木学院です。
数学は理系のものでかつ負担が大きいという考え方があります。
多少は正しいのですが、十分な理解だとはいえません。
受験数学について少しだけ解像度を上げて考えてみましょう。
高校数学の習得に必要な学習時間は
高校数学を大学受験に向けて磨くには相応の学習量が必要なのは間違いありません。
現行のシステムで数学ⅠA・ⅡB・ⅢCを身につけるにはどの程度の学習が必要でしょうか。
目標とする学力・現在の学力・学習の精度によって様々です。
前提としてSAY(県立相模原・麻溝台・弥栄)の3校に在籍する高校生とします。
大学進学を念頭に置き、最低限の中学数学は身についていると想定します。
そのような生徒が上位国公立大学・GMARCHクラスの理系進学とを考えるとします。
教科書・網羅系問題集(チャート式・Focus Gold等)・演習教材・過去問を想定しています。
その場合でおおよそ2000時間必要です。
3年間で2000時間ですから、1年間で666時間というところです。
なかなかの分量です。
数学がだいぶ得意であれば多少削れるでしょうが、それでもといったところです。
数学の負担を減らせる理系学部
しかし、すべての理系学部がこの負担を必要とするわけではありません。
数学IA・ⅡBまででも受験できる理系学部があることも事実です。
具体的には、農学部・水産学部がそうです。
多くの大学の入試では数学IA・ⅡBのみでⅢCは不要です。
学部での学習内容と照らし合わせて不要とされていると考えられます。
同様に看護系・医療技術系学部では数学ⅢCが入試範囲に含まれません。
これらの進路を希望していれば、数学の学習時間数はぐっと減らせます。
理系ならどこでも数学ⅢCまでと決め打ちしてはいけません。
数学を利用して合格できる文系学部とは
数学ⅠA ・ⅡBで合格を目指せるのは理系学部に限りません。
経済学部・経営学部・商学部は文系学部ですが、入試に数学を採用している場合が多いです。
地歴公民政治・経済などの社会科との選択になっていることが大半ですが、見逃せません。
近年の入試改革で数学重視の入試制度が選ばれることも増えています。
早稲田大学商学部や慶應義塾大学経済学部なども数学入試があります。
また、データサイエンス系や社会学部などの数学的思考が求められるコースも同様です。
上記学部と同様に、入学後の学習で数学的思考が必要な学部です。
相模原近辺では法政大学社会学部などはその代表例でしょう。
おおよそ70%の経済・経営系学部では数学が利用可能です。