神奈川県立高校から日本大学への合格率とは?
相模原市で大学受験をある程度考える生徒・ご家庭ならばSAYの3校に進学します。
SAYとは僕が一人で唱えている「県立相模原高校」「麻溝台高校」「相模原弥栄」です。
これに公立中高一貫校である「相模原中等教育学校」を加えてSAYSとしています。
これらの高校から大学受験をする生徒・ご家庭が言います。
「あわよくば早慶」「できればGMARCH」「せめて日東駒専」
個人的には、「いやいや、日東駒専でもナメてると足元をすくわれますよ」です。
中堅私立大学の代表例として出される日東駒専への合格は、実際どんなものでしょうか。
各高校は合格者数を発表してくれていますが、志願者数や合格率は出してくれていません。
生徒からの申告の有無もありますから、致し方のないところです。
そこで今回は日本大学新聞のデータを参考して考えてみることにします。
いただいたデータから、神奈川県立高校のみを抜粋して以下の表にまとめました。
県南部の高校がメインのデータだったので、県立相模原高校などがないのが惜しいです。
- 凡例
- SS=神奈川全県模試平均偏差値
- 24=2024年入試、23=2023年入試、22=2022年入試
- 合=合格者数(人)、志=志願者数(人)、率=合格率
- 翠嵐=横浜翠嵐、緑ヶ丘=横浜緑ヶ丘、SF=横浜サイエンスフロンティア、平沼=横浜平沼
高校 | SS | 24合 | 24志 | 24率 | 23合 | 23志 | 23率 | 22合 | 22志 | 22率 |
翠嵐 | 73.6 | 20 | 27 | 74% | 24 | 40 | 60% | 16 | 26 | 62% |
湘南 | 71.8 | 20 | 25 | 80% | 31 | 58 | 53% | 21 | 29 | 72% |
柏陽 | 70.2 | 34 | 48 | 71% | 71 | 103 | 69% | 41 | 71 | 58% |
緑ヶ丘 | 68.4 | 63 | 77 | 82% | 69 | 96 | 72% | 41 | 57 | 72% |
多摩 | 67.8 | 55 | 80 | 69% | 75 | 118 | 63% | 71 | 92 | 77% |
川和 | 67.7 | 73 | 96 | 76% | 91 | 138 | 66% | 56 | 79 | 71% |
SF | 67.6 | 21 | 53 | 40% | 21 | 48 | 44% | 29 | 65 | 45% |
希望ヶ丘 | 65.3 | 59 | 99 | 60% | 78 | 142 | 55% | 81 | 145 | 56% |
光陵 | 64.3 | 58 | 86 | 67% | 72 | 115 | 63% | 66 | 134 | 49% |
金沢 | 62.7 | 75 | 117 | 64% | 78 | 132 | 51% | 83 | 140 | 59% |
平沼 | 62.5 | 40 | 65 | 62% | 57 | 91 | 63% | 56 | 100 | 56% |
桜丘 | 60.7 | 58 | 108 | 54% | 60 | 110 | 55% | 74 | 131 | 56% |
市ヶ尾 | 59.4 | 82 | 159 | 52% | 96 | 215 | 45% | 104 | 187 | 56% |
概ね偏差値60以上の高校にデータが限られています。
偏差値50ぐらいの高校からも日大を受ける生徒はたくさんいますが、合格率は下がることでしょう。
2024年入試のデータに限れば、以下の通りの合格率です。
- 偏差値70以上;77%
- 偏差値69〜65;67%
- 偏差値64〜59;58%
- 偏差値70〜59;63%
ものすごく雑に見れば、偏差値が5下がると合格率が10%下がります。
これに照らし合わせれば、相模原市内の県立高校の合格率は以下のように推定できます。
()内は各県立高校の神奈川全県模試平均偏差値です。
- 県立相模原高校(64.6);66%
- 県立相模原弥栄高校(59.3);52%
- 県立麻溝台高校(55.8);42%
- 県立上溝南高校(51.7);34%
- 県立橋本高校(48.5);28%
これは他の高校の合格率から「雑に」推定してものですから、ピタリ現実ではありません。
上溝南や橋本からは受験する生徒数もSAYと比べて減ります。
その分多少は合格可能性があると思う生徒が受けるのでブレは出ます。
しかし、イメージとしてはこのぐらいであろうと言えます。
だから僕は麻溝台の生徒が日大に合格したら「悪くないよ」と言います。
上溝南の生徒が日大に進学したら「よい高校生活を送ったね」と言います。
そのぐらい、日東駒専合格というのはナメてできることではないです。
翠嵐・湘南という神奈川ツートップの高校でさえ2割強の不合格がありえます。
医学部を受験している生徒がいる可能性があるとはいえ、です。
概ね偏差値60以上の高校での合格率が6割強なのです。
気を抜いて手を抜いた高校生活を送れば、あっという間に不合格です。
まして、その上の難度であるGMARCH以上の大学となればなおさらです。
県相・弥栄・麻溝に合格しても3年間を計画的に過ごさなければかなり厳しいです。
「高3で部活を引退してから本気出す」で受かるのは、その前に積んだものがある生徒だけです。
「部活もやりたいけどGMARCHも!」という希望のある高校生諸君。
ぜひお早めに一度ご相談ください。
もちろん、小学生の頃から大学受験に備えたいご家庭のご相談もお待ちしてます。