計算ミスを減らしたいなら
テストで解く順番を変える?
計算ミスを無くしたいというのは算数・数学学習者の常でしょう。
そのためにテストで問題を解く順番を変えるのはどうか?という相談を受けました。
「周りの人が計算問題を順調に解いているペンの音を聞くと、自分が焦る。
そこでミスをするなら自分は文章題を先に解いていればいいのではないか」という話でした。
結論を先に言えば、「変えてもいいがミスの割合は変わらないだろう」と考えます。
理由は以下の通りです。
1.誰もが計算問題を先に解いているならそうだろうが、多くの人が文章題を先に解いたら意味はない。
2.文章題を解いている人も順調にペンの音をさせて解いていたら結局焦るのではないか。
3.そもそも他人のペン音に集中を乱されている時点で、問題に集中してないのだからミスは当然だ。
4.先に文章題で時間を使って計算問題に回す時間が減って焦ったら、ミスは出るのではないか。
5.簡単なことを先にやってウォーミングアップするために計算問題を先にしている先生の気遣いは?
まだありますが、この辺りで。
計算ミスはくならないと想定する
そもそも計算ミスは計算力が低い結果として出ます。
対偶をとれば、計算力を上げれば 計算ミスは減ると言えます。
僕達が目指すべきは計算力の向上であって、小手先の対応ではないんじゃないかな?と考えます。
そもそもの話をすれば、僕は計算ミスはなくならないと想定します。
だから3文前でも「減る」と書きました。
ミスを減らすために様々な手法を伝えます。
計算量を減らす工夫。
即答できる計算を増やす工夫。
暗算の速度を上げる工夫。
それらを臨機応変に使いこなすことで計算ミスを減らして、計算速度を上げて、いい点を取るのが王道です。
何か一つを変えればあっという間に計算ミスが減るのではありません。
ミスを発見できる人になろう
そしてミスは完全に無くせないとしても一つでも多くのミスを発見できれば得点力は上がります。
例えば中学2年生の一次関数でのミスを発見するために、グラフをフリーハンドで書くという手順があります。
グラフの概形を書くことで、傾きや切片についてのミスを確認しやすくなります。
問題によっては答えの正負大小なども推理できます。
また、方程式であれば解を代入しての検算も素早くできればいいです。
自分の計算ミスパターンとその対策を言語化しておけば、ミスしやすい問題を慌てず解けますし発見もできます。
こういう地道な行動を素早くできるようになるまで何度も問題演習をすれば、得点力がちゃんと上がります。
正攻法で学力を磨いていきましょうね。