鏡よ 鏡
生徒の力はどうやったら伸びるかという手段は1兆個ぐらいあります。
その中で心がけていることの一つに、「鏡であろう」という意識があります。
ここでもずっと書いていますが、「何でも教えれば子供が伸びる」というものではないです。
むしろ真に伸ばすためにはいかに教えないで子供の脳を使ってもらうかが大事です。
そのために、子供には自分をよく知って考えてもらいます。
自分が何を考えていて何を考えていないのか。
自分が何をわかっていて何をわかっていないのか。
自分が何を求めていて何が必要なのか。
それを子供と話して子供に自分で見つけてもらいます。
僕はそのための鏡のようなものであろうと心がけることがあります。
何かを教えたり指示したりするのではなく、子供の脳の内部を表に出して子供が自分で確認できるようにと考えて話をします。
口から出るのは相槌と短い疑問だけです。
「ごめん、ちょっと今の話がわからない。もうちょっと詳しく教えて」と伝えます。
そうして子供に自分の脳内深く潜ってもらいます。
僕との対話を通して自分を知り、そこから自分を変えてもらいます。
当たり前かつ手間のかかることです。
しかし、単に指示に従うだけでは発展できないところまで伸びてもらうための指導です。
あくまで僕は生徒が自分を詰め直すための鏡です。
時にはイマイチな自分を見るのがイヤになってしまうかもしれません。
でも鏡を見なかったら、自分をカッコよくメイクアップ出来ませんからね?
「鏡よ鏡、どんな感じ?あと何プラスしたら完璧?」