無駄を愛せ
ここは色々な考え方があると思いますが、僕は学力は余白が必要だと考えています。
合理的な合格ということだけを考えれば、無駄は敵です。
合格に必要な行動を取り続けるのが一番です。
それは間違いないですし、そこを心がけてほしいことは多いです。
その上で、余白や余裕や、ある意味の無駄が必要だということです。
例えば100の公式を覚えたとて、入試でそれが全て出てくることはないです。
使わない公式のほうが多いです。
それでは、試験に出る公式だけ覚えていれば学力が伸びるのかといえばそうでもないです。
色々な公式やその背後にある概念と触れ合っておくこと。
あるいはそもそも数学以外の分野に目を向けて生活しておくこと。
そういう経験値が、学力あるいはそもそもの学習を豊かにします。
ことを学習に限ったとしても、無駄や余白は大事です。
英語の学力が低い生徒の多くはそもそも国語の学力が低いです。
和訳を見たとて、内容を理解できません。
英文法を読んだとて、国文法と対照できません。
そのような状態で学習を進めるのは、結果的に時間がかかりすぎます。
好きなことだけやればいいというわけではないのが、初学者というものです。