手をかけすぎないと、子供が育つ
何事もそうですが、多ければいいというものではありません。
植物に水や肥料をあげることは大事です。
成長に欠かせないものですからね。
それでも、度を越せば根腐れを起こしてダメになります。
似たようなことは人間でもあります。
例えば愛情です。
絶対に必要なものですが、過剰に与えれば子供をダメにします。
過保護や過干渉が最たるものです。
保護は必要ですが、保護すると外部への耐性がつきません。
干渉しなければいけないこともありますが、自主性を損なうことも多いです。
成長に応じて、あるいは目指す未来に合わせていかに保護や干渉を減らすかは大事です。
僕が子供達にものを教える時にも、どこまで伝えるかを慎重に見極めます。
解き方を教えることは実に簡単ですが、教えすぎれば自主も自立も育ちません。
今教えるべきことはどこまでなのか。
どういうヒントを与えて理解を促すか。
子供の脳にどういう負荷をかけることで、どうやって成長してもらうか。
塾の仕事の難しいところでもあり、面白いところでもあります。
ですから、お母さんたちにも楽しんで愛情をコントロールしてもらいたいです。
どうやって手を離していくか、口を出さないようにしていくか。
そこに、親の腕の見せ所があります。