秋の流行り病といえば 過去問だ
秋めいてきました。
こういう時期になると途端に、ある種の流行り病にかかる受験生がいます。
「過去問病」です。
受験に対して気持ちが焦るあまり、ろくに基本も身についていないのに過去問を解きたがります。
下手をすると未習の範囲があるのに過去問を解きます。
当然、学力がないのですから解けたものではありません。
低い得点を見てオロオロします。
悲観的になり、あるいは慰めを求めてネットを徘徊します。
「過去問で◯◯点ですが大丈夫ですか?」などと書き込みます。
これら全て、やっても合格に繋がらない行動です。
合格につながる行動とは、得点を上げる学力のための学習です。
あるいは、自分の人生と社会をより良くする好奇心です。
過去問はもっと寒くなってからでも間に合います。
20年分解くわけでもないのですからね。
学校・塾の教科書・ワークの基礎基本を徹底的に磨き上げることが最優先です。
いつでも自在に基礎基本が繰り出せるようになってから、入試レベルに当たればいいです。
解いた後に点数で一喜一憂したところでさして意味はありません。
大事なのは「見つかった弱点をどう克服するか」という検討と実践です。
ある時点で解いた過去問の点数そのものは合否には影響しません。
内申を除けば、あくまで当日の点数を何点取る答案を残したかのみが合否に影響します。
当日までたゆまぬ学習で学力を磨くことだけに専心してくださいね。