計算ミスは手数を減らすことで減らす
数学で十分な学力を得るために、基本となるのは計算力です。
計算力の基礎は小学生の算数にあります。
計算力の基礎は、ただ正解が出ればいいというものではありません。
計算の手数を減らす計算をしなくてはいけません。
計算の手数が減れば、その分速度が上がります。
筆算で2桁×4桁の計算をするときに、そのまま2桁の数を上段、4桁の数を下段に書く生徒がいます。
これは計算部分が5行になってしまいます。
総和を出すための計算が冗長になり、計算ミスのもとになります。
掛け算は前後の数字を入れ替えても答えは等しいので、4桁の数を上段、2桁の数を下段に書きます。
そうすれば計算部分が3行で終わり、計算ミスの発生確率が減ります。
下の桁に0が使われているときには、0をはずした式で計算して最後に桁を合わせるのも基本です。
0の数をミスして失点してしまう確率を減らせます。
このような手順は小学生の算数で必ず学習します。
しかし上位に届かない生徒はこれらの手順を学習したその時期にしか使いません。
身につけた手順はその後ずっと使っていくために心がけ続けなくてはいけません。
その場しのぎは絶対にしのげないと心得て、一つずつ計算の手順をみにつけていきましょう。
小学生の算数から、中学・高校の数学は始まっているのです。
中学生で数学が苦手なら、小学生の算数まで戻ってください。
点にならないプライドはいますぐ捨てましょう。