植栽と盆栽のどちらがお好みか?
日曜日です。
日曜日といえばサザエさんというのが、僕たち昭和の人間です。
昭和の昔は歳をとったら盆栽を趣味にする波平さんや伊佐坂先生のような人が多いものでした。
盆栽は日本独特の文化です。
植物を育てて愛でるという意味では西洋の植栽も似たところはあります。
しかし、西洋の植栽が植物を完全にコントロール・支配しようとする点は日本の盆栽とは異なります。
画一的に同じデザインを並べてよしとする西洋の植栽は、完成度の文化です。
もちろんそれはそれでとても面白いものです。
一方で盆栽は、完成に至ることがない文化です。
植物がどう育とうとしているのかを見極め、それぞれの形質を活かした成長を促します。
やたらに鋏を入れるのではなく、最小限の介入でその美しさを 引き出します。
永遠に未完成であり、どこかに欠けたところがあってもそれをよしとする改良の文化です。
両者はどちらが優れているということはありません。
僕は大手塾の一斉指導と個人塾の個別指導の違いはこれと似ていると考えます。
全員に一様な教育を行なって、ある意味で企業体として効率よく運営されるのが大手塾の強みです。
コストを考えればその方がよいですし、ベルトコンベアに乗って進む安心感もあります。
自分に注目されることを嫌がるならこちらの方がいいです。
一方で個人塾の個別指導は効率的な教育とは無縁のものであることが多いです。
塾長の信ずる処にのみ従って生徒の伸びる方向へコツコツと導きます。
一様さはありませんし手間もかかりますが、他にはない何者かになりえます。
それぞれの特性を理解した上で、我が子にどうなって欲しいかを叶える塾と出会ってください。