算数の計算は数字の扱いから
算数ができていない理由の第一は計算力不足で、第二は日本語力不足です。
計算力不足とは単に四則演算がなんとか正解できているというレベルも含みます。
上位高校受験やその先の大学受験での数学の準備ができていません。
たとえば25を見たら50や4を思い浮かべる。
15をみても4、12を見て5を思い浮かべる。
125を見たら8を思い浮かべる。
これらが無意識にできるようになっていなくてはいけません。
100や60や1000を作るための準備ができていないということです。
これらは中学生以降の数学で頻繁に扱う数字ですが、知識としては小学生の算数です。
ただ目先の問題で正解すればいいことだけを考えて算数をクリアしてはいけません。
目先だけで対応しにくい、扱う知識や技能の範囲が広い上の学年で行き詰まるからです。
工夫して計算しましょうと言われているときだけ工夫を考えるのと同じです。
それらを中学生でトレーニングすることになれば、それなりに負担です。
中学生の内容に対応しつつ、小学生の復習をする必要がでます。
単純に、単位時間あたりの負担が増えるだけです。
それに対応できる馬力のある生徒ならばいいといえばいいでしょう。
でも、そこまで怠け癖・手抜き癖がついている生徒であれば厳しい戦いになります。
いい習慣も悪い習慣も、時間をかけて作られるものです。