see か watch か
見るのと観察するのは違います。
夏の間、普段より多く生徒のノートをじっくり見ることができました。
そこでじっくりと注意をしたのが、ここです。
生徒は自分が見ているつもりですが、まずもって見てはいません。
自分の視界に物を入れているだけです。
僕が想定する見るとは観察するのレベルです。
見ながら頭を回転させているかどうかが問われるレベルです。
例えば、複数形のsの付け忘れについてミスした記憶があるとします。
そこから先、毎回複数形を取る英単語についてミスしていないかを確認しながら自分の答案を見ます。
これが僕が言う見るのレベルです。
そうすれば自分のミスが減ります。
たとえミスしても、丸つけの際に発見できる割合が増えるので、より注意深くなれます。
つまり、それ以降にミスする可能性がさらに一段下がります。
ほぼ全ての生徒は see のレベルです。
これを watch のレベルまで高めてもらうことがぼくの要求です。
高まっていない生徒にはそれを伝えていきます。
いかに自分が頭を使っていないか、目も使えていないかを実感してもらいます。
自分の至らなさに向き合うのは苦しいかもしれません。
でもそこに快楽を見出せるようになれば、学力は飛躍します。