あなたの子供が自分から学習しない理由とは
あなたの子供は自分から学習しない
我が子は毎日ろくに学習しないと悩む親御さんは多いはずです。
学習しろと言っても言っても、全く改善する気配はなく今日も学習以外の何かに精を出しています。
何かに精を出しているならまだマシかもしれません。
何をするでもなくダラダラとスマホやタブレットを眺めているだけの受動態人生に首までつかっているよりは。
ともあれ、多くの親御さんは同じ悩みを抱えています。
なぜ我が子は自分から学習をしないのか?
僕の中ではこれは、親子関係に理由がある場合も考慮して欲しいものです。
子供が自分から学習しない親子関係とは
子供が自分から学習しない最大の理由は「親が学習しろと言うから」です。
自分が学習しようと思い立って行動しなくても、親が注意してくれると思えば子供は自分をコントロールしません。
自分をコントロールすると言う能力を親に任せているからです。
親が子供の行動に先んじて注意して方針を決めれば、子供が自立する機会はありません。
これが顕著に現れるのが子供の不平として出てくる「今やろうと思っていたのに」です。
実際にはやろうと思っていないことがあるので、不平のぶつけ方・現れ方としてそう言っているだけのことも多いです。
不平のポイントは、子供が自分の行動を規制されたこと、「親=命令者、子=実行者」という関係を嫌だと思った点です。
この関係は「実行者は言われるまでやらない人間である」というマイナスの評価を内包しているからです。
子供の後を親が行く関係
では、親が子供に対して先んじることをやめて、自分が自分に対して責任を負う立場になればどうでしょうか。
試験3日前にようやく試験学習に取り掛かろうとする我が子に、小言の一つも言いたくなるのが親でしょう。
その気持ちはわかります。
わかりますが、そこをグッと堪えていきます。
「残り時間も少ないけど、やれるだけのベストを尽くすんだね。お疲れ様」
その上で、数日後に結果について本人に考えてもらって聞きます。
その中で「やっぱりもっと早くからやっておけばよかったかも」という話が出るでしょう。
そうしたら、それを肯定していきます。
「あー、それはそうね。じゃあ次はもう少し早くからやるように、カレンダーにメモしておくとかもいいかもね」
こういう試行錯誤を経て、子供たちは自分の行動をかえりみて改善する人間に成長していきます。
人間性ではなく関係性
我が子は自分からは学習しない子供だと考える親御さんは多いです。
でもそういう風に人間性を固定して子供を眺めていると、本当にそのままになってしまいかねません。
そもそも個人がどのような人間性を持っているかは、一人の視点からは把握しきれません。
僕は僕に対して子供たちが見せる顔と、お母さんに対して見せる顔と、学校の友人・先生・見知らぬ誰かに見せる顔は全然違うと考えます。
中身の見えない立体・多面体です。
そうであれば、僕は子供たちがどういう人間かを固定はしません。
成長してもらうためによりよい関係性はどこにあるかを探し、変えようとします。
感情の度合いが入りにくい他者だからこそやりやすいということはあります。
でも、感情を込めていきやすい親御さんだからこそできる関係性の構築もあり得ます。
我が子との新しい関係はどこにあるのか、ちょっと探してみるのもいいですよ。