青木学院の個別演習で生徒が伸びる理由
春期特訓も個別演習授業を行っています。
ある生徒が理科の地学分野の質問を持ってきました。
問題文の読み方から不足があったので、読み方を確認するところから指導です。
図の読み取りの確認、与えられた条件の利用の仕方と順を追って解説しました。
一通り解説した後で、全体として何を考えておくべきかまで伝えて終了です。
いわゆる丁寧な指導と呼ばれるものでしょう。
生徒が自力で届かない可能性が高い問題については、きっちり手順を見せます。
必要とあれば自分の苦手をガイド付きで乗り越えられるのも、個別演習の良いところです。
しかし、すべて同じような丁寧さを示すわけではありません。
何も教えなくても正解にいけると踏んだ場合には、全く教えません。
今日も同じ生徒が数学の関数問題を質問してきた際には何も教えませんでした。
問題を読んで手を動かす手順が抜けているから解けないだけだと判断したからです。
その代わり、生徒と一緒に問題を読んで手を動かしてもらい、少しずつ答案を作っていく様子を見守って声をかけます。
声をかけると言っても手順を教えるわけではありません。
じっくり考えてもらう圧をかけていきます。
「もう出来ない?」「ギブアップする?」「他にわかることはない?」
そういう声だけかけながら、見守ります。
生徒が途中でギブアップすることもありますが、正解まで辿り着くこともあります。
ここでたっぷり時間を使えるのも、個別演習の良いところです。
解き切った場合でも、どうして解けたのか、どの視点を言語化しておくかを必ず伝えます。
解ければいいのではなく、それを再現できるようにしてもらうのが大事ですから。
この、「丁寧な解説」「圧」の使い分けが僕の持っている指導力の一端です。
これにうまく乗っかった生徒から、青木学院で学力を伸ばしていきます。
これは裏を返せば、生徒には他人への頼り方と自立という相反するものを学んでもらうということです。