賢くなる生徒を見た
修学旅行の生徒が日本全国に現れる時期になりました。
学校生活の最大イベントの一つですから、みんな楽しんでいます。
函館の函館山展望台に登った時のことです。
丁度どこかの修学旅行集団と同じ時間に滞在することになりました。
自由行動になった途端、友人同士で大騒ぎしながら記念撮影や風景鑑賞に興じる様子は微笑ましい物でした。
集団から少し距離をとって、解説の看板を眺めていると近くに一人の生徒が来ました。
縁もゆかりもない生徒ですが、ちょっと見やすいようにと思って一歩譲ると頭を下げてくれました。
ひとしきり解説文を読んだあと、何事かをスマホで調べていたようでした。
求める答えが見つかったのか、数度頷いてこちらにもう一度一礼し、友人の方へ戻って行きました。
何を調べていたのかは僕には分かりませんが、これじゃないのかと思うことは2、3ありました。
友人たちと修学旅行を楽しむのはとても良いことです。
その上で、自分の知識を増やしたり確かめたりするチャンスを逃さない(解説を読む)ことも大事です。
そして分からないことを見つけようとし、即調べておくことも大事です。
こういう行動をナチュラルにとれる様子から、あの生徒が絶対に賢くなるなぁと思いました。
まさに「修学旅行」を地で行く生徒ですからね。
ああいう生徒を引率した合宿ってやりたいなぁなどと妄想しながらの下山でした。