計算速度を上げるために意識するコツはこれ
学力が伸びるかどうかは物事を思い出す癖、関連づける癖があるかどうかが重要です。
中学2年生の数学で出てくる統計の分野では、平均などを出すために少しだけ面倒に見える計算が出てきます。
生徒の身長についてのデータで、階級値の和を求めるようなものです。
3桁の数字、しかも小数付きのものの積と和ですから、面倒だと思うのでしょう。
しかしそこで、中学1年生の数学で学習した「ある数を基準とした正負の数に置き換える計算」を思い出せればグッと楽になります。
元の数 | 基準を150とした表記 |
137.5×3 | -12.5×3 |
142.5×7 | -7.5×7 |
147.5×5 | -2.5×5 |
152.5×4 | +2.5×4 |
157.5×5 | +7.5×5 |
162.5×4 | +12.5×4 |
このような変換をしてあげれば、扱う数を小さくできて計算が楽になります。
さらに、正負のバランスが取れているものを合算することで計算ミスを減らせます。
このような工夫を、問題に指示されていない時でも探して行うことが基礎計算力の一つです。
中学1年生の1学期で学習する内容を完璧に身につけて自在に使えるようにしておくことがいかに大事か分かりますね。
1学期だからと油断して学習に手を抜いた結果、学力が伸びないのがほとんどなのです。
感覚としては、いかに筆算を避けるかという意識です。
筆算は確かに便利なものですが、使っている時点で面倒な計算をしているだけです。
面倒な計算を避け、暗算でできることを増やしていけば速度も正確さも上がります。
掛け算でアレ割り算であれ、なるべくではありますが暗算でできることが増えるように訓練しましょう。