喰らいつくから力がつく
春期特訓で中3の生徒が数学の演習に勤しんでいます。
「自分が苦手だと分かっている分野だから、徹底的にやりたいので課題を増やしてくれ」
春前にそう自己申告して挑んでくれている春期特訓です。
本人の希望を受けてそのように組んだ課題を、ゴツゴツ取り組んでいます。
有言実行で大変よろしいです。
まず自分の課題を自分で判別して、そこを乗り越えようとする。
こういう姿勢が自学力への第一歩というものです。
与えられた物を口に運ぶだけのブロイラーのような存在ではいけません。
ガツガツと喰らっていく存在になりましょう。
そして件の生徒、今日は同じ分野の問題を6回質問に来ました。
最高ですね。
快絶ですね。
どだい、学力の伸びない生徒は行動が決まっています。
自分が解けない問題にアタックしません。
アタックしても模範解答を赤ペンで書き写して終わりです。
納得のいかないところを質問などしません。
かろうじて質問しても一度きりです。
よく分かっていないのに、分かったふうなリアクションで誤魔化します。
そうやって逃げた結果として本人の顔色が曇る定期テストや入試の結果を迎えます。
そんな分かりきった未来のことさえ考えません。
それに比べて我が塾生は頼もしいです。
何度も僕に説明を要求して喰らいついてきます。
その貪欲さたるや、まさに餓狼です。
これでいいんです。
喰らいつく姿勢を見せ続ける人間だけが、一番高いところに向かって進めます。
分からないこと・苦手なことから逃げない人間だけが、上に登っていきます。
もちろん、いつまでも同じレベルにとどまり続ける人間ではいけません。
ドリルです。
グルグル回ろうとも、ドリルのように進み続けるのです。