大阪大学合格生徒と語った学力を上げていくエンジンとなる教科はこれ
昨日の終業間際、大阪大学工学部に合格した生徒が挨拶に来てくれました。
合格に至るまでの学習について、あれこれとお話をしてくれました。
多くの生徒に参考になる部分もあれば、そうでもない部分もありました。
これは大事なことですが、「個人の体験は具体的であるが、参考になるかは場合による」ものです。
部活をガンガンやっていて秋から本気を出して県相へ!GMARCHへ!という武勇伝はあります。
しかし、それを達成できるのは極々一部の生徒だけです。
誰にでもできることなら、もっと皆さん楽に県相にもGMARCHにも進学しているはずです。
自分に都合の悪い話は耳を塞ぎ、自分に都合のいい話を拡大解釈しているだけの歪んだ視界から見える世界はどうでしょうか。
そもそもそれぞれの人生で何をやってきたかが違えば、一部で同じ行動をしても結果が違うのが道理です。
楽をして何かを手に入れられるとは思わないでください。
その上で、大阪大学に合格した生徒と話していて「やはり学力の差を生むのはここだな」と思うことがありました。
それは「学力を上げるエンジンとなる教科」です。
学習を進める際に伸びの違いを生む教科としてまず重要なものは、おそらくほとんどの生徒に共通しています。
それは「国語」です。
文を読んで書いてあることが理解できるかできないかという一点が、大きく学力に差をつけます。
阪大合格の生徒も「必要なことはだいたい参考書や教科書にあるんだから、学習は講義に頼り過ぎずともそれらを読んで進めていけた」と話していました。
文字を読んでいてもそこに何が書いてあるのか、そこから確実に言えることは何かが分からなければ学力は伸びません。
人生の中で根本的に活字と親しんだ分量が少ない人間が、教科書や参考書の活字だけで読解力はあげられません。
まして音声を聞いて理解して判断することなどはもっての外となります。
多くの言葉/文字に触れてそれらを理解して表現してということを徹底的にやっておくことが、学力の伸びにつながります。
これは受験がどうのと意識し始めるよりずっと手前の時期からやれることです。
そしてそれらと具体物とを結びつけていく経験がさらに力を伸ばす思考力や好奇心の土台となります。
学力の大きな伸びを望むならば、子供に早くから与えるべきものはこれらです。
いわゆるテストに向けた学習だけしていればいいものではない、とはよくいう話です。
でもそう言って与えるものが子供の学力に影響しないものであれば、学力は伸びないのが筋です。
言葉と文字をザバザバ子供達に浴びせ続けてください。
そしてその言葉や文字を使わせ続けてください。
Yes/Noで終わるような会話をしないで、文で表現して形容詞や副詞を含むような話をしてください。
新しい名詞をどんどん示し続けてください。
そうやって国語の力を伸ばしておけば、子供の自学力の強力な礎となります。
子供がガンガン学力を伸ばす未来が必ずきます。