ワークの○は学力を意味しない
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数学のワークで演習をしていて○がつくのに、テストではそれに近い正解率とならない生徒がいます。
学力が伸び悩む生徒の典型例です。
これをして「本番に弱い」と捉えてしまうのはいささかまずいです。
本番に意識が向いていて、日常に意識が向いていないからです。
変えるべきなのは本番のありようではなく、日常の学習です。
基本的にワークで養える力が十分にあれば、定期テストで90点に近い点数が取れる可能性は上がります。
ワークで養える力とは、ワークの問題を解いて○がついているノートのことを指しません。
なぜその答案になるのがよろしいか、という視点を持って問題と向き合った時につく力のことです。
何回もワークを解いていく中で、問題の指揮や数字を暗記してそれを再現するだけの生徒がいます。
これは○がつく周回ではありますが、ただの作業レベルです。
学力が上がっているとは言えません。
数字や見た目が少し変わっただけで、問題が解けなくなる程度のものだからです。
しかし、ある問題に対してどのような思考や試行や知識が必要なのかを考えることでついた力があれば学力は上がります。
数字や見た目が変わったところで、問題が解けてしまうからです。
ですから、ワークで演習した問題について「なぜこういう答えになるの?」と僕は生徒に尋ねます。
そして、「どうしてこういう手順で考えられるんですか?」と伸びていく生徒は僕に尋ねます。
人生の中でyes/noで答えられない質問を発し、それに答え続けた総和がその人の学力に大きな影響を持ちます。
自発的に考える脳を育てるというのは、この視点が必要です。
親子の間の対話でも、ここを意識していただけると我が子の大きな伸びが未来に待っています。